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機動戦士ガンダム00：新企画「Revealed Chronicle」誕生秘話　歴史を逆算した設定　今後の展開も

アニメ「機動戦士ガンダム00」とBANDAI SPIRITS（バンダイスピリッツ）のフィギュア「METAL BUILD」シリーズによる新企画「機動戦士ガンダム00 Revealed Chronicle」が始動した。「Revealed Chronicle」は「歴史を明らかにする」という意味が込められており、アニメのオリジナルスタッフが集結し、アニメのファーストシーズンとセカンドシーズンのミッシングリンクを描く。「Revealed Chronicle」を企画したバンダイスピリッツ コレクターズ事業部の稲吉太郎さんに誕生秘話を聞いた。








　◇単なる外伝ではない
　「Revealed Chronicle」は、3月17日にYouTubeで配信された特別番組「GUNDAM FIGURES LIVE」で発表された。新機体ガンダムデヴァイズエクシアのフィギュア「METAL BUILD ガンダムデヴァイズエクシア」（2万2000円）が10月に発売される。
　新企画には、水島精二監督、脚本の黒田洋介さん、SF考証の千葉智宏さん、メカニカルデザインの海老川兼武さん、柳瀬敬之さん、キャラクターデザインの高河ゆんさんらアニメのスタッフが参加した。玩具から生まれた企画は、外伝として展開することもあるが、「Revealed Chronicle」は、単なる外伝ではない。
　「より作品に寄り添った展開にしたいという思いがあり、水島監督をはじめとしたスタッフの方が参加してくださることになりました。オフィシャルスタッフの皆様の作る新たな00ワールドのストーリー、そこにMETAL BUILDならではのものづくり、商品展開をかけ合わせたものが今回の新企画になります」
　注目したのは、テレビアニメのファーストシーズンとセカンドシーズンの間の“空白の4年”だった。新企画には、2機の太陽炉を直結させたダブルドライヴという新システムが登場する。このダブルドライヴが大きなポイントになる。
　セカンドシーズンには、同じく2機の太陽炉を搭載したツインドライヴというシステムが登場した。ツインドライヴは不安定なシステムだったが、実戦を重ねる中で安定して稼働するようになった。ダブルドライヴは、ツインドライヴにつながる技術、プロトタイプにあたる。
　◇“つながり”のある設定
　ガンダムデヴァイズエクシアは、ガンダムエクシアが、ダブルドライヴを備えるGNデヴァイズバックパックを搭載した機体だ。GNデヴァイズバックパックは、粒子貯蔵タンク、サブアームを備え、サブアームを使って各種武装を運用する。サブアームを使って、四刀流にもなる。セカンドシーズンには、サブアームを搭載した機体が登場することもあり、ファーストシーズンとセカンドシーズンの“つながり”が垣間見える。
　新武装としてプロトGNラスターソードも付属。実体剣にビームサーベルの能力を付加した武装で、後のGNソードIIIなどにつながる技術が採用されている。ガンダムデヴァイズエクシアには“つながり”のある設定が散見される。
　「玩具としてのギミックを大切にしつつ、セカンドシーズン以降のMSの武装、設定の逆算からこの機体は生み出されています。プロトGNラスターソードは、ダブルオーライザー、ダブルオーセブンソード、ガンダムエクシアリペアIVなどにもつながる設定です。元々の設定が入念に作り込まれているから、逆算ができるんです。海老川さんをはじめとして、オリジナルスタッフの皆様に集まっていただいたからこそ生まれた機体です」
　◇謎の機体も　気になる今後は？
　「METAL BUILD ガンダムデヴァイズエクシア」は、GNデヴァイズバックパックを取り外し、付属の「通常のGNドライヴ」を組み付けることでガンダムエクシアになる。GNデヴァイズバックパックを取り付けることで、ガンダムエクシアの美しさを残しつつ、全く新しい機体にも見える。絶妙なバランスが素晴らしい。
　「『00』の機体はスタイリッシュで美しい。ガンダムエクシアの武器が剣だけというのもコンセプト、ストーリーと合致しています。その設定、ガンダムエクシアの美しさ、それらを拡張する装備としてGNデヴァイズバックパックは生まれました」
　新企画では、本編では語られなかったエピソードがCGアニメで展開される。公開されている映像は、刹那Fセイエイ役の宮野真守さん、ロックオンストラトス役の三木眞一郎さんらが声優として出演し、ガンダムデヴァイズエクシアのほか、GNデヴァイズバックパックを搭載したガンダムデュナメスが登場。謎の機体が登場したことも話題になっている。
　「今後は、ガンダムデュナメス、GNアームズTYPE-E、謎の機体の企画も進めています。ガンダムマイスターの機体をそろえたいし、敵機体も展開していきたい」と話す稲吉さん。今後の展開も期待される。